尾崎世界観さんが書く文章が、文字が好きだ

尾崎さんが創る音楽はもちろんのことだけど何だか私は文章が好きみたいだ。

『祐介』『祐介 自慰』『泣きたくなるほど嬉しい日々に』『母影』が今持っている尾崎世界観さんの本。

いつか尾崎さんに偶然街中で会えたらと思った時のためにサインペンと本を高確率で持ち歩いている。(プライベートもあるから声掛けないと思うけど)

『母影』面白かったなあ。読んでいて哀しいのにお母さんはずっと優しくてそして温かい。

女の子は「分かっている。」あの子なりに事情や状況を理解している。賢いのだろうな、この子は。と思った。

文字から物語の空気感や季節感、温度、情景、風景が頭の中でビジョンとして映し出される、そんな物語であり本だった。

又吉さんのあとがきで更に面白い。

つまりそういう事だったの?とも捉えられる構成に圧巻。

本当なのかそうでないのか最後までどうなのか正解がないから分からないから面白い。

けどどこまでもあの親子の日々は続いていくのだろうとそう思った。

真夏の夜に扇風機をつけながら、ちょっとだけ風が涼しい夜に読みたくなる本だったなあ。

最高。

尾崎世界観さんが書く文章が私は大好きです。